福島県内の選挙

福島県議選の期日前投票15・57%増 県選管委中間集計 15市町村で前回上回る

2023/11/09 00:21

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 福島県選管委は8日、県議選告示翌日の3日から7日までの期日前投票の中間集計を発表した。無投票となった9選挙区を除く10選挙区で計7万1293人が投票した。2019年の前回の6万1687人と比べ、9606人(15・57%)増えた。前回に続いて実戦入りした7選挙区の16市町村のうち15市町村で期日前投票者数が増加した。

 各選挙区、市町村の期日前投票の状況は【表】の通り。投票者数は福島市の1万6446人(前回同時期比1940人増)が最も多かった。郡山市が1万5307人(同1564人増)、いわき市が1万4952人(同2705人増)と続いた。投票者が増えた15市町村は福島、会津若松、郡山、いわき、須賀川、鏡石、天栄、下郷、檜枝岐、只見、石川、玉川、平田、浅川、古殿。南会津町は減少した。

 新人同士による一騎打ちとなった石川郡選挙区のうち、平田村は期日前投票者が419人で前回186人の約2・3倍。前回からの増加率が比較できる7選挙区で最も高くなった。村選管委の担当者は「週末に投票所近くで新型コロナウイルスワクチンの集団接種を実施したことなどが投票につながった」と分析し「引き続き防災無線などで呼びかけたい」とした。

 県選管委によると、期日前投票制度の浸透に伴い投票者数は増加傾向にある。担当者は「激戦となっている選挙区を中心に有権者の選挙への関心が高まっているとみられる。最終的な投票率の向上に向け、いい滑り出しができたと考えている」としている。