
福島県川内村にある航空自衛隊大滝根山分屯基地は10日、基地の給食で、常磐沖で取れた海産物「常磐もの」を使った料理を提供した。
東京電力福島第1原発の処理水放出で県産海産物に対する風評が懸念される中、福島を応援する狙い。基地の行事や調理訓練、地産地消献立の日などに県産海産物を用いる。基地の広報誌や会員制交流サイト(SNS)で献立の画像や調理、食事の様子を発信していく。
第一弾として、給養係の隊員が調理訓練でカツオ、ブリ、イカを刺し身、アラ汁にして振る舞った。隊員たちは「おいしい」と笑顔を見せ、箸を進めていた。
大滝根山分屯基地司令の車田秀一2等空佐は「福島のおいしい県産海産を食べ、地域を応援していく」と語った。