東日本大震災・原発事故

ショウガ収穫が最盛期 福島県大熊町 特産化目指し「田代ファーム」栽培

2023/11/21 19:14

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次々と土を取り除き、コンテナに入れられる「大熊しょうが」
次々と土を取り除き、コンテナに入れられる「大熊しょうが」

 福島県大熊町産ショウガを特産化する取り組みが進んでいる。昨年4月に新規参入した農業法人「田代ファーム」が手がけており、収穫作業が最盛期を迎えている。

 栄養価の高いショウガで町民らの健康維持につなげようと、「大熊しょうが」と名付けて生産を始めた。町内大川原の約2ヘクタールの農地で栽培している。

 収穫作業は今月末ごろまで続き、収穫量は約10トンを見込んでいる。県内の道の駅などで販売するのに加え、6次化商品のショウガ酵素飲料に加工する。さらに新商品のショウガパウダーを開発する予定だという。

 穏やかな天気となった21日は、町内下野上の田代ファーム事務所で、社員らが収穫されたショウガの土を取り除いた。

 田代ファームの郡司善夫さん(62)は「健康に良い安全なショウガを作り、被災地の活性化に貢献したい」と意気込んでいる。