郡山女大付 5年ぶり初戦突破 春高バレー開幕 誠信に逆転勝ち

2024/01/05 12:00

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【郡山女大付―誠信】第1セット、郡山女大付の佐藤にじ(左)がスパイクを打ち込む
【郡山女大付―誠信】第1セット、郡山女大付の佐藤にじ(左)がスパイクを打ち込む
【郡山女大付―誠信】第2セット、郡山女大付の八木橋(中央)がスパイクを決める
【郡山女大付―誠信】第2セット、郡山女大付の八木橋(中央)がスパイクを決める

 第76回全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)は4日、東京都渋谷区の東京体育館で開幕し、1回戦40試合が行われた。福島県女子代表で8年連続25度目出場の郡山女大付は誠信(愛知)を2―1で下し、2回戦に進んだ。初戦突破は5年ぶり。郡山女大付は、5日午前9時30分から下北沢成徳(東京)との2回戦に臨む。福島県男子代表で2年ぶり11度目出場の郡山北工は5日午後3時から、2回戦で西原(沖縄)と対戦する。

 大会は男女各52校が参加。準々決勝までは3セット制、準決勝と決勝は5セット制で争う。1回戦から観客を入れて実施するのは4年ぶりとなる。


 ▽女子1回戦

郡山女大付2ー1誠信(愛知)(16―25、25―18、25―17)


 【評】郡山女大付が誠信に逆転勝ち。第1セットは相手の粘り強い守備を崩せず、16―25で落とした。第2セットは八木橋、佐藤にじを中心に連続得点を挙げ、奪い返した。第3セットは序盤から勢いに乗り、一度もリードを許さなかった。


■最長身、佐藤が躍動 得点重ね雪辱果たす

 5年ぶりの勝利を挙げた郡山女大付の選手はコート上で満面の笑みを浮かべた。攻撃をけん引したミドルブロッカーの佐藤にじ(2年)は「絶対に勝ちたいとの思いが強かった」と振り返った。

 雪辱を期した一戦だった。10月の国体で福島県チームは大半が郡山女大付の選手で臨んだが、5、7位決定戦で誠信の選手が中心の愛知県に1―2で競り負けた。この日は第1セットを失ったものの、第2セット以降は連続得点などで勢いづき、主導権を握った。

 佐藤はチーム最長身の182センチの高さを生かしたスパイクで得点を重ねた。第3セットは相手のブロックに阻まれる場面もあったが、すぐ気持ちを切り替えた。最後は得意のブロード攻撃で勝利を決めた。

 5日の2回戦は全国高校総体、国体との3冠を狙う下北沢成徳(東京)に挑む。長身の選手がそろう強豪に対し、「ブロックでワンタッチを取ってチャンスボールにしたい」と意気込んだ。


■攻めの要 役割全う 八木橋 ブロック修正期す

 ○…郡山女大付のミドルブロッカー八木橋環(2年)は「(国体で敗れた相手に)リベンジできてうれしい」と喜んだ。0―1で迎えた第2セット、サーブレシーブを安定させ、自分たちのサーブで相手を崩すよう意識した。攻撃の中心として活躍したが、ブロックのミスなどが課題として残った。2回戦に向け「しっかり修正し、力を出し切りたい」と誓った。