

▽女子2回戦
下北沢成徳(東京) 2―0 郡山女大付(25―17、25―21)
【評】郡山女大付が下北沢成徳にストレート負けした。第1セットは相手のブロックに苦しみ、17―25で落とした。第2セットは浅利らのスパイクで食らい付き、4連続得点で1点差に詰め寄ったが、リードを奪えずに力尽きた。
■浅利、窮地で3連続得点 シード校相手に堂々「役割果たせた」
3冠を狙う名門の壁は厚かった。郡山女大付はシード校の下北沢成徳に奮闘したが、敗れた。それでも第2セット中盤に一進一退の攻防を繰り広げ、見せ場もつくった。アウトサイドヒッターの浅利麻央(3年)は「攻撃で自分の役割は果たせた」と胸を張った。
第1セットは全国高校総体、国体を制した相手の高さに圧倒された。第2セットも前半はリードされたが、浅利が存在感を見せた。10―14から1枚ブロックで相手を封じると、ブロックをはじく強打と意表を突くフェイントで3連続得点。女王にタイムアウトを取らせた。
昨年1月の「春高」終了後、小学5年から続けてきたミドルブロッカーから転向した。スパイクを打つまでの体の使い方を覚えるのに苦しんだが、練習や実戦を通して感覚をつかんだ。サーブで崩され、後方から上がるトスにも対応力を高めてきた。
日女体大に進学し、競技を続ける。「強豪相手にもしっかり戦えると実感できた。自信を持って次につなげたい」と一層の成長を期した。
■攻撃の起点に セッター後藤
○…郡山女大付の主将でセッターの後藤涼風(3年)は「悔しいが自分たちらしいプレーはできた」と誇らしげだった。粘り強いレシーブから繰り広げる多彩な攻撃の起点となってきた。第2セットは持ち味の巧みなトスワークを随所に見せた。今回経験を積んだ有望な2年生らに「どんな試合でも自信を持って笑顔でプレーしてほしい」とエールを送った。