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福島県大会:試合速報

高校野球福島大会 組み合わせ決まる 68校62チーム 7月12日から熱戦

2024/06/26 18:00

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くじ引きに臨む各校の主将
くじ引きに臨む各校の主将
夏の福島大会に向けて意気込む海斗さん(左)と翔斗さん
夏の福島大会に向けて意気込む海斗さん(左)と翔斗さん
賞状を受ける服部さん(左)
賞状を受ける服部さん(左)

 夏の甲子園出場を懸けた第106回全国高校野球選手権福島大会の抽選会は25日、須賀川市文化センターで開かれ、組み合わせが【表】の通り決まった。

 68校62チームが出場する。1、2回戦の日時と球場は26日午後3時ごろ県高野連のホームページで発表する。

 抽選会では、第1~8シードを聖光学院、学法石川、光南、磐城、東日大昌平、相馬、田村、福島商の順に決めた。各校の主将がくじを引いた。

 福島大会は7月12日から28日まで11日間の日程で開かれる。福島市の県営あづま球場をメイン球場に、白河市の白河グリーンスタジアム、いわき市のヨークいわきスタジアム(いわきグリーンスタジアム)、会津若松市のあいづ球場、須賀川市の牡丹台球場の5球場で行う。

 全国大会は8月7日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。

 

■大会展望 第1シード聖光のブロック最激戦区 福島商、日大東北など

 春の県大会を制した第1シード聖光学院が入るブロックが最激戦区となった。春8強の福島商、8度の優勝を誇る日大東北、春の会津支部予選を制した会津学鳳などの強豪がひしめく。

 春のセンバツに出場した第2シード学法石川のブロックには、秋と春で8強の田村の他、伝統校の安積や白河が名を連ねた。

 秋春連続準優勝の第3シード光南は橘と、好投手を擁する第6シード相馬は原町とそれぞれ初戦でぶつかる。

 春4強の第4シード磐城のブロックには秋に準決勝まで進んだ東日大昌平、秋ベスト8の会津北嶺など実力のある私立校が入った。

 1回戦の同支部対決は会津農林―会津学鳳、郡山商―郡山北工、南会津―喜多方桐桜、若松商―会津、相馬―原町の計5試合となった。

 人数不足により連合チームを組んだ白河旭・小野、石川・船引、福島北・伊達、いわき総合・平商・相馬農、安達・本宮の5チームの戦いも注目される。

 

■双子監督の采配に注目 磯前海斗さん(相馬総合) 磯前翔斗さん(若松商)

 相馬総合の磯前海斗さん(26)と若松商の磯前翔斗さん(26)は双子でともに監督を務めている。兄海斗さんは2022(令和4)年秋、弟翔斗さんは昨年秋に監督に就任し、今年は2人がそろって指揮を執る初めての夏の大会となる。

 2人は10歳で野球を始め、小学校から大学まで同じチームでプレーしてきた。郡山商高時代には海斗さんが遊撃手と投手、翔斗さんが捕手を務めた。進学後、野球の楽しさを次世代に伝えたいと思い立ち、指導者を志した。

 部員への接し方や練習法などで意見交換したり、練習試合を組んだりしてともにチーム力を高めている。四つ年下の弟・凜さんは東日本国際大で投手として活躍。15日に行われた全日本大学野球選手権準決勝で早大を相手に好投したことも発奮材料になっている。

 抽選の結果、2人の率いるチームは決勝まで対戦しない。海斗さんは「2人で好きな野球に携われて幸せだと思う。集大成の夏にしたい」、翔斗さんは「監督として初めての夏なので、子どもたちを一勝でも多く勝たせたい」と闘志を燃やした。

 

■選手宣誓は田村の国分主将

第7シード田村が2年連続の選手宣誓の大役を引き当てた。国分紘也主将(3年・写真)は「全校の思いを背負って宣誓する」と言葉に力を込めた。前回の宣誓を担った石川蓮也前主将とはバッテリーを組んだ仲。「どのような気持ちで臨んだのか聞きたい」と語った。「支えてくれる人への恩返しの気持ちを表したい」と意気込んだ。

 

■シード8校主将コメント

捨て身で向かう 第1シード聖光学院・佐藤羅天主将

 どのような姿勢を見せるかが大切となる。ひた向きに泥くさく、捨て身で向かう。


最後の夏に懸ける 第2シード学法石川・小宅善叶主将

 一人一人が野球と向き合う時間を増やし、最後の夏に懸ける思いをぶつけたい。


一戦一戦はつらつ 第3シード光南・須藤颯歩主将

 東北大会での敗退で課題が見えた。一戦一戦をはつらつとしたプレーで勝ちたい。


全力を出していく 第4シード磐城・高橋由伸主将

 失敗を恐れずに積極的に相手に向かう気持ちを忘れず、全力を出していく。


チームの色を披露 第5シード東日大昌平・栗橋海斗主将

 自主性を重んじるチームの色を披露する。応援したいと思われる野球を目指す。


一戦必勝、笑顔で 第6シード相馬・関颯汰主将

 一戦必勝。どんな局面でも笑顔で戦う。自分たちのスタイルで勝ち切る。


挑戦者の気持ちで 第7シード田村・国分紘也主将

 向かっていく姿勢を忘れず、チャレンジャーであるとの気持ちで試合に臨む。


着実加点で勝利を 第8シード福島商・木村星斗主将

 一戦一戦を全力で戦う。守備でリズムをつくり、着実な加点で勝利をつかむ。

 

■功労者を表彰

 抽選会に先立ち、表彰式を行った。県高野連の酒井祐治会長が日本高野連の育成功労賞を受けた服部芳裕さんに賞状や盾を贈った。服部さんは浪江や双葉、小高産業技術などで監督を務めた。「受賞は野球を通じて出会った多くの人のおかげ」と語った。

 審判員感謝状、県高野連永年功労賞の表彰も行った。

 受賞者は次の通り。

 ▽審判員感謝状=佐藤実、渡部洋一▽永年功労賞=田中巨人、斎藤享平、溝井修一、斎藤辰也、小野裕久、江川篤