
大相撲名古屋場所千秋楽は28日、名古屋市のドルフィンズアリーナで行われ、十両8枚目の白熊(25)=福島県須賀川市出身、本名・高橋優太、二所ノ関部屋=が十両筆頭時疾風を寄り切りで下し、12勝3敗で十両初優勝を果たした。白熊は来場所の新入幕を確実とした。
白熊は今場所、初日に黒星を喫したが2日目から5連勝を飾るなど安定した強さを見せた。5月の夏場所で若隆景(29)=福島市出身、本名・大波渥、荒汐部屋=が十両で優勝しており、県内出身力士が2場所連続で十両を制した。
白熊は2022(令和4)年5月の夏場所で初土俵を踏んだ。以降、勝ち越しを重ね、2023年9月の秋場所で十両に昇進した。所要8場所でのスピード出世だった。通算戦歴は90勝47敗2休と勝ち越している。