【パリ通信】「アウェー」の重圧はね返す

2024/07/30 09:31

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 サッカー女子の日本―ブラジル戦はパルク・デ・プランスで行われた。フランスリーグの強豪パリ・サンジェルマンの本拠地だ。

 約5万人収容の場内を埋めた観客の多くはブラジルびいき。四方はユニホームの黄に染まり、選手を鼓舞する声が響く。日本がPKを得た場面では地鳴りのようなブーイングが起きた。

 人をこれほど熱くさせるのは五輪ブランドのなせるわざか、欧州のサッカー王国ファンの多さなのかは分からない。完全アウェーの舞台で粘り強く戦い、勝った「なでしこ」に心から拍手を送りたい。(鈴木宏謙)