
第106回全国高校野球選手権大会は第5日の11日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦4試合を行った。第2試合に登場した福島県代表の聖光学院(伊達市)は鶴岡東(山形)と対戦し、1―2で惜敗した。聖光学院は3年連続19度目の出場だったが、3年連続の初戦突破はならなかった。
2点を追う聖光学院は八回、代打の村上広樹(3年)が右前打で出塁し、竹田一遥(同)が中前打で続いた。佐山瑞来(同)の犠打で1死二、三塁とし、菊地政善(2年)の三ゴロの間に三走村上が生還し、1点差に迫った。九回は1死からの連打で1死一、二塁の好機をつくったが、後続が併殺打に倒れた。
先発高野結羽(ゆう)=3年=は三回に2点を許したが、五回から六回にかけての4者連続を含む11奪三振、被安打6の好投を見せた。
▽1回戦 聖光学院―鶴岡東(11時17分、28000人)
鶴岡東 002000000|2
聖光学院000000010|1
(鶴)桜井―億田
(光)高野、古宇田―佐藤
▽二塁打 松下▽残塁 鶴5光7▽併殺 鶴1(秋田―酒井―日下)青柳=九回、光1(古宇田―菊地)=九回▽暴投 高野=三回、桜井=六回
▽審判(球)大屋、千葉、三浦、矢田
▽試合時間 2時間5分
聖光学院は鶴岡東(山形)との東北勢対決に1―2で競り負けた。聖光学院は相手を上回る9安打を放ったが、好機をものにできず先発の高野結羽(ゆう)を援護できなかった。
■試合経過
【一回】▽鶴東=丹羽三振。松下右中間二塁打。日下の中前打で1死一、三塁。桜井遊飛。小林捕ゴロ▽聖光=竹田右前打。佐山犠打失敗、三振。菊地の打席で竹田二盗。菊地の三ゴロで竹田三進。木村中飛(鶴0、聖0)
【二回】▽鶴東=億田三振。酒井三振。田崎左飛▽聖光=志田左前打。萩原の犠打が捕ゴロとなり志田封殺。佐藤遊直。青柳の三塁内野安打で萩原三進。高野の打席で青柳二盗、2死二、三塁。高野遊ゴロ(鶴0、聖0)
【三回】▽鶴東=秋田左前打。丹羽が投ゴロ失策で出塁、無死一、二塁。松下の犠打で1死二、三塁。日下三振。桜井の左前打で秋田と丹羽が生還。小林の打席で聖光高野が暴投し、桜井が二進。小林三ゴロ▽聖光=竹田中飛。佐山三振。菊地捕邪飛(鶴2、聖0)
【四回】▽鶴東=億田左前打。酒井の犠打で億田二進。田崎三振。秋田三ゴロ▽聖光=木村左飛。志田二直。萩原二ゴロ(鶴0、聖0)
【五回】▽鶴東=丹羽三振。松下三振。日下三振▽聖光=佐藤遊ゴロ。青柳三ゴロ。高野三振(鶴0、聖0)
【六回】▽鶴東=桜井三振。小林三ゴロ。億田遊ゴロ▽聖光=竹田遊ゴロ。佐山二塁内野安打。菊地の打席で鶴東桜井が暴投し、佐山が二進。菊地三ゴロ。木村左飛(鶴0、聖0)
【七回】▽鶴東=酒井四球。田崎の犠打で酒井二進。秋田三振。丹羽の打席で聖光高野のけん制球が失策となり酒井三進。丹羽一ゴロ▽聖光=志田左前打。萩原の一ゴロで志田封殺。佐藤右飛。青柳三邪飛(鶴0、聖0)
【八回】▽鶴東=松下三ゴロ。日下三振。桜井右前打で二塁を狙い走塁死▽聖光=高野に代打村上。村上右前打。竹田中前打。無死一、二塁。佐山犠打。1死二、三塁。菊地の三ゴロで村上生還。2死三塁。木村投ゴロ(鶴0、聖1)
【九回】▽鶴東=聖光守備変更。投手古宇田。右翼谷脇。小林三ゴロ。億田三塁内野安打。酒井の犠打が投飛となり、億田戻れず併殺▽聖光=志田二飛。萩原に代打鈴木。鈴木左前打。鈴木に代走星。佐藤左前打。1死一、二塁。青柳遊ゴロ、併殺で試合終了(鶴0、聖0)
■よく食らい付いた 聖光学院・斎藤監督の話
同じ地区のチームとの対戦は複雑。相手の配球と低めの変化球が見事だった。選手はよく食らい付いたがバットに当てるのが精いっぱいだった。