
▽1回戦 久慈7-2学法石川
学法石川は中盤の失点が響き、久慈に敗れた。五回、送球ミスや暴投が絡み、先制点を許した。六回には内野陣の連係ミスなどで4失点した。打線は八回の3者連続単打、九回の佐藤の左中間二塁打で各1点を奪ったが、反撃は及ばなかった。
前回大会3位の快進撃で今春のセンバツに出場した学法石川は、今大会1回戦で姿を消した。2年連続の春の甲子園出場が遠のき、ナインに落胆が広がった。主将の捕手大栄利哉は「(県大会準決勝の)聖光学院戦と同じで、ミスが続いて悪い流れを断ち切れなかった」と唇をかんだ。
四回までは主戦佐藤翼が135キロ前後の直球や変化球を武器に凡打の山を築いた。しかし、五回以降、守備が乱れ始めた。大栄の送球がそれ、振り逃げの打者を仕留め損ねた直後、佐藤の暴投も重なり先制を許した。続く六回も内野陣の送球ミスが相次いだ。大栄は「試合の流れを戻したい」と攻撃を迎えるたびに仲間を鼓舞した。終盤に得点したが、六回の4失点が重くのしかかった。
佐々木順一朗監督は「公式記録に残らない細かなミスがあった」と指摘した上で、ナインに冬の鍛錬を期待する。大栄も守備を課題に挙げた。「一日一日大切に過ごして力をつける。最終学年になる来年夏こそはもう一度甲子園出場を成し遂げる」と再起を誓った。
▼学法石川・佐藤翼(先発し8回7奪三振)甘い球はなく、四回まで無安打で封じたので納得の投球だった。夏までに140キロ台の球速を出せるように仕上げたい。
久慈 000014011―7
学法石川000000011―2
(久慈)宇部奨、山田―和野
(学石)佐藤、菊池―大栄
▷二塁打 和野、笹本(久)大栄、佐藤(学)▷盗塁 久0、学0▷失策 久1、学5▷奪三振 久4、学7▷与四死球 久2、学5
(球)沢田(塁)吉田、斎藤、高橋
▷試合時間 2時間5分