
福島県相馬市で19日に行われた第11回市町村対抗県ソフトボール大会の決勝では、郡山市が2年ぶり、最多となる3度目の優勝を飾った。選手は試合を重ねるごとに団結力を強め、個々の高い能力を十分に発揮した。
最後の打者を二ゴロに打ち取ると、郡山市ナインは主戦武藤諒一投手のもとに集まり、抱き合って王座奪還を喜んだ。岡部昭浩監督は「勝ち進むにつれてチームが成熟していった。最高の形で大会を締めくくることができた」と歓喜の輪の中で目を細めた。
選手は普段、それぞれの所属クラブなどで活動している。郡山市チームとして始動したのは10月に入ってからだ。練習時間を十分に取れない分、「声は誰でも出せる。グラウンドの選手を元気づけよう」と実戦を通して一体感を高めようと心がけた。好プレーは大きな声援でたたえ、三振やミスをした選手には叱咤(しった)激励した。
武藤投手は「優勝を目標に一丸となって戦った。仲間を信頼して投げ切れた」と後ろを守る仲間に感謝した。岡部監督は「苦しい試合の連続を乗り越え、この日を迎えた。若手が育っているので来年以降の連覇を狙う」と手応えと意気込みを語った。
■品川市長「市制施行100年に花大きな喜びと感動」
品川萬里郡山市長は「チーム郡山の躍進は市制施行100周年の記念すべき年に花を添え、多くの市民にとっても大きな喜びと感動だ」とコメントした。