
自民党の前職亀岡偉民さん(69)は落選の見通しになると「力不足で申し訳ない」と敗戦の弁を述べた。支援者は言葉を失い、福島市野田町の選挙事務所は重苦しい空気に包まれた。
今回は比例に重複立候補せずに戦った。元衆院議員の養父高夫さん(故人)の任期30年と自身の20年を合わせ「50年間で築いた亀岡政治」の存続を街頭演説や個人演説会で繰り返し訴えた。県内で唯一の与野党一騎打ちとなり、与党議員としての実績を強調したが、立民前職にかわされた。
製薬の研究開発の推進などを訴えた。支援団体とも危機感を共有して支持拡大を目指した。「当選して皆さんに恩返しをしたかったが、かなわなかった」と悔しさをにじませた。