春高バレー福島県大会 20日代表決定 男子 相馬×郡山北工 女子 郡山女大付×聖光学院

2024/11/20 12:00

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【男子準決勝・相馬―福島工】第2セット、相馬の武田(中央)がスパイクを決める
【男子準決勝・相馬―福島工】第2セット、相馬の武田(中央)がスパイクを決める
【女子準決勝・郡山東―聖光学院】第2セット、聖光学院の羽田(中央)がスパイクを決める
【女子準決勝・郡山東―聖光学院】第2セット、聖光学院の羽田(中央)がスパイクを決める

 第77回全日本バレーボール高校選手権大会(春高バレー)県代表決定戦を兼ねた第52回FTV杯争奪県高校バレーボール選抜優勝大会は19日、福島市の福島トヨタクラウンアリーナ(市国体記念体育館)で開幕した。男女の準々決勝、準決勝を行い、男子は相馬と郡山北工、女子は郡山女大付と聖光学院が決勝に進んだ。

 県バレーボール協会、県高体連、福島テレビなどの主催。県総合スポーツ大会で8強に入った男女計16チームがトーナメントで競っている。最終日の20日は午前10時から女子決勝、午前11時30分から男子決勝を同会場で行う。男女の優勝チームは来年1月5日に東京都の東京体育館で開幕する春高バレーに出場する。


◇男子▽準々決勝

  相馬 2―0 白河実(25―12、25―11)

 福島工 2―0 白河 (25―18、25―20)

会津学鳳 2―0 福島商(25―20、25―21)

郡山北工 2―0 若松商(25―5、25―15)


▽準決勝

  相馬 2―0 福島工 (25―19、25―17)

郡山北工 2―0 会津学鳳(25―18、25―16)


◇女子▽準々決勝

郡山女大付 2―0 磐城一  (25―7、25―17)

   原町 2―1 田村   (25―17、26―28、26―24)

  郡山東 2―0 あさか開成(25―11、25―12)

 聖光学院 2―0 若松商  (25―14、25―20)


▽準決勝

郡山女大付 2―0 原町 (25―16、25―11)

 聖光学院 2―0 郡山東(25―8、25―18)


■男子 相馬 早いトスから得点

 男子準決勝で相馬は素早いトスからのスパイクで得点を量産し、福島工をストレートで下した。2大会ぶりの決勝進出に信成健人監督は「チーム全体で勝ち取った勝利」と選手をたたえた。

 チームの平均身長は171センチ。出場チームの中でも小柄な選手で構成されている。高さで劣る分、素早いトスからのスパイクやブロックのタイミングを外すなど工夫しながら得点し、全員で守備をする「オールラウンダーなチーム」(信成監督)を目指した。

 準決勝ではアウトサイドヒッターの武田智也(3年)がスパイクで得点。守備では果敢なレシーブでチームを鼓舞した。

 決勝は県高体準決勝で敗れた郡山北工が相手だ。信成監督は「必ず勝ってリベンジを果たし、春高に進出する」と意気込んだ。


■郡山北工の1年志賀守備で躍動

 男子準決勝で郡山北工は会津学鳳を下し、2年連続の決勝に駒を進めた。1年生ながら守備の中核を担った志賀巧は「思い切りプレーできた」と晴れやかな表情を見せた。大会2カ月前から、守備練習を重点的にこなし、レシーブやブロックから素早く攻撃につなぐリズムを養った。決勝に向け「全力でプレーし、春高出場を目指す」と勝利を誓った。


■女子聖光 守備、速攻で主導権

 女子の聖光学院は準決勝で郡山東にストレート勝ちし、初の「春高」出場まであと1勝とした。自信のある守備と、今夏から磨いた速攻が光った。

 第1セットは要所でブロックポイントを決め、付け入る隙を与えなかった。第2セット序盤は対策を練られ、一時は劣勢に。その後、一進一退となり、中盤以降にリードを広げ、逃げ切った。

 今大会のため、特にトスを磨いてきた。7月の県スポでは、ボールを高く上げたため、守備を固める時間を与えてしまった。守備の中核を担うミドルブロッカー羽田桃馨(3年)は「(準決勝は)低めのトスが効果的だった」と胸を張った。

 決勝は前回優勝の郡山女大付と3年連続で戦う。羽田は「応援してくれる人たちの思いを背負って、必ず春高バレーに出場する」と闘志をみなぎらせた。


■郡山女大付野口 攻守で引っ張る

 郡山女大付のレフト野口陽菜(2年)は攻守で活躍し、チームの決勝進出に貢献した。準決勝の第2セット開始直後、強みのサービスエースで3点を奪った。守備でも相手のサーブを拾い上げ、リズムの良い攻撃につなげた。チームは勢いに乗り、準々決勝に続いてストレート勝ちを収めた。野口は「笑顔で最後まで戦い抜きたい」と意気込んだ。