
第77回全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)第2日は24日、東京都渋谷区の東京体育館で男子1回戦などが行われた。福島県男子代表の福島東稜は豊浦(とよら、山口)に76―64で勝利した。福島東稜は25日午後5時20分から、前回大会優勝の福岡第一との2回戦に臨む。
▽男子1回戦
福島東稜 76―64 豊浦(山口)(15―13、28―11、15―23、18―17)
【評】福島東稜が豊浦に快勝した。第1、2クオーターは皆川が3点シュートやドリブルからのシュートを決め、点差を広げた。第3クオーター以降は相手の守備に苦しみながらも、速攻などで得点を重ねた。終始リードを保ち、逃げ切った。
■主導権譲らず 福島東稜・皆川22得点 「自分たちのバスケ」
福島東稜男子が好守がかみ合い、初戦を突破した。22得点5リバウンドと活躍した皆川智哉(3年)は「後半になるにつれて緊張が解け、自分たちのバスケができた」と納得の表情を浮かべた。
「流れに乗ると、得点が止まらないチーム」(山本陽監督)を体現した。第1、2クオーターでは皆川や小倉の3点シュートなどで点差を広げペースをつかんだ。後半は相手のゾーンディフェンスに苦しめられたが、最後まで主導権を譲らなかった。守備ではモモ・アブドゥルサモド・コリンス(2年)が8リバウンドと躍動した。
課題だった守備力を高めようと、校舎がある信夫山を走り込んだ。全国レベルの相手の速いパスワークに対応できるだけの脚力とスタミナを培った。3点シュートも重点的に鍛え、全員が得点源になれるチームづくりを徹底した。
次戦は前回大会覇者で優勝5度を誇る福岡第一と当たる。昨年の2回戦で福岡大大濠に敗れて以来「打倒福岡勢」を掲げてきた。皆川は「手ごわい相手だが、必ず勝って目標のベスト8に進む」と闘志を燃やした。