
福島県双葉町は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生前まで双葉町の伝統行事「ダルマ市」で使われていた巨大双葉ダルマを、町内の東日本大震災・原子力災害伝承館に寄贈した。伝承館は発災前の地域の歴史を伝える貴重な資料として22日に披露する。14日、伝承館が発表した。
巨大双葉ダルマは台座を含めて高さ約4メートル。新春を祝う名物の巨大ダルマ引きで使用され、町役場旧庁舎の倉庫に保管されていた。避難先のいわき市でダルマ市が再開された後は、双葉から市内に運ぶのが困難なため新調し、古いダルマは倉庫に残されたままになっていた。
震災発生前の双葉の暮らしや伝統文化の発信に役立てようと、町の許可を得て伝承館が昨年12月にダルマを搬出。トラックの荷台に載せて運び込んだ。
22日のお披露目は一日限りだが今後、常設展示も検討する。