
日本ではめったに見られない冬鳥オオホシハジロの雄と雌が、福島県郡山市内のため池で撮影された。仲良く並んで泳ぎ、潜って水草などをついばんでいる。体を寄り添わせる姿から、つがいとみられる。
オオホシハジロは北米に生息するカモ科の鳥。雄の体は真っ白で目は赤い、雌の体は灰褐色で目は暗褐色などの特徴がある。
野鳥を10年以上撮り続けている市内の会社員吉沢規次(のりつぐ)さん(59)が撮影した。仕事帰りに池に立ち寄り、偶然見つけたという。「くぎ付けになった。夢中でシャッターを切った」。休日に出掛けるなどして撮影を続けている。雄と雌が一緒に撮影されるのも珍しいという。
吉沢さんが日本野鳥の会会員らに問い合わせたところ、県内では1990年代後半に猪苗代湖や松川浦で観察された記録が残る。2000年以降は調査中。