東京電力は12日にも、今年度最後となる福島県の福島第1原発処理水の海洋放出を始める。海底トンネルの手前にある上流水槽に一時的に処理水をため、放射性物質トリチウムの濃度が基準値を下回っていることを確認してから海に流す「2段階放出」で実施する。東電が6日、発表した。
東電によると、10日に上流水槽に約0・7トンの処理水を海水(約1200トン)で薄めいったんためる。採水・測定し、放出基準となる1リットル当たり700ベクレル未満であることを確認する。
約7800トンの処理水を17日間程度かけて放出する。順調に放出が進めば、3月末に完了する見通し。