２５日の第９７回選抜高校野球大会（センバツ）２回戦で早実（東京）と戦う聖光学院は２４日、兵庫県西宮市の津門中央公園野球場で練習した。選手はセンバツで福島県勢１２年ぶりの８強入りに向け、精力的に汗を流した。

　野手陣はフリー打撃で速球対策を重点的に取り組んだ。１４０キロ台の速球が武器の左腕中村心大（こうだい）を想定し、打撃投手はマウンドから２～３メートル前でボールを投じた。野手陣は快音を響かせながら速球に目を慣らした。２０２３（令和５）年夏の甲子園でメンバー入りした赤堀聖（あきら）さん（花園大１年）も駆け付け、打撃投手を買って出た。

　斎藤智也監督がキーマンに挙げた猪俣陽向は「自分の役割でもある、つなぐ打撃で勝ちにいきたい」と意欲を見せた。

　ブルペンでは、管野蓮と古谷野太心（たいし）らが投げ込みをした。管野は「先発と中継ぎ、どこでも投げられるよう準備を続ける」と次戦を見据えた。

　斎藤監督は「１回戦のタイブレークの経験を武器に、ロースコアの勝負に持ち込みたい」と抱負を語った。

　２回戦は大会第８日の２５日第２試合（午前１１時３０分開始予定）に行われる。