衣装華やか、少女ら先祖供養 福島県玉川村で「南須釜の念仏踊り」 伝統の舞を奉納

2025/04/04 09:26

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色鮮やかな振り袖を着て踊りを披露する子ども
色鮮やかな振り袖を着て踊りを披露する子ども

 福島県重要無形民俗文化財の「南須釜の念仏踊り」は3日、玉川村の東福寺で披露され、色鮮やかな振り袖と花がさを身に着けた少女が先祖を供養する伝統の舞を奉納した。

 村内外の園児から小学生23人が踊りを披露した。南須釜念仏踊保存会員の歌やかねに合わせて12曲を踊った。例年は屋外で披露するが、雨のため本堂内で奉納し、多くの見物客が見守った。

 今年で踊り手を卒業する玉川村の矢吹日奈理さん(12)は「最後の踊りを皆さんに見てもらえて良かった。小さい子たちにも受け継いでいってほしい」と話した。

 念仏踊りは江戸時代初期の慶安年間に始まったとされ、毎年4月3日と8月14日に行われている。