福島県小野町にあるテーマパーク「リカちゃんキャッスル」の屋内にイチゴ農園が誕生した。土を使わずＬＥＤの光などを活用して有機栽培する。収穫したイチゴで新たなスイーツを発売するほか、イチゴをイメージしたリカちゃん人形や関連グッズを販売する。リカちゃんの誕生日の５月３日にお披露目イベントを開く。
「リカちゃんキャッスルのいちご農園」として施設内にある工場内の人形製造ラインの一部分のスペースを活用している。土を使わない有機栽培によって病害虫の発生を抑え、安心安全な生育を実現させる。温度管理もしやすく、省エネルギーに努めている。
収穫したイチゴは、施設内のカフェでソフトクリームやワッフルなどの新メニューで味わえる。イチゴをイメージしたリカちゃん人形を販売するほか、イチゴを取り入れた新たな貸衣装を作る。
施設を運営するリトルファクトリーの近藤洋之社長は２３日、施設内で記者会見し、「イチゴはリカちゃんが好きな果物。訪れる子どもたちを笑顔にしたい。『リカちゃんキャッスルのイチゴ』としてブランド化し、全国に届けて農業振興にも貢献したい」と述べた。栽培技術開発に協力している田村市滝根町の農家「ふらっとファーム」の平岡真実さんは「世界的にも未完成の技術で実験的だが、年間を通じ甘くておいしいイチゴを提供したい」と話した。
２９日から公開し、５月３日午前８時４５分からお披露目イベントとリカちゃんのバースデーセレモニーを行う。
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