イモ好き東大生が「産地楢葉」をPR サツマイモ認知度向上へ 新品種栽培や商品開発

2025/05/11 09:21

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楢葉町産サツマイモのPRや地域振興へ意気込む参加者
楢葉町産サツマイモのPRや地域振興へ意気込む参加者
貯蔵庫を見学して学びを深める学生ら
貯蔵庫を見学して学びを深める学生ら

 福島県楢葉町は、東大生を中心としたイモ好きの学生によるサークル「東大IMOPROJECT(イモプロジェクト)」と連携し、「大学芋プロジェクト」を始めた。町の特産品であるサツマイモのPRや地域振興につなげる。10日、町甘藷貯蔵施設でキックオフセレモニーを行った。

 サークルは栽培や料理を通じてイモの魅力を発信する活動に取り組んでいる。サークルの学生が町を訪れ、施設や町の取り組みについて学んで体験してもらいながら、サツマイモ産地としての認知度向上を進める考え。学生と共にサツマイモの新品種「あまはづき」を約50アールで栽培し、商品開発もする。東大の知見を活用し、町の中学生を対象に、大学教員を講師に招いたイモ類に関する出前授業や、学内での特別講義を受けてもらうことも予定している。

 セレモニーにはサークルの学生11人や、関係者が出席し、町甘藷貯蔵施設や町の取り組みについて説明を受けた。

 町はスーパーを展開するマルト(本社・いわき市)と連携し、地元の中高生とサツマイモの栽培や商品化などをする活動を展開しており、今回のプロジェクトもこの取り組みの一環となる。