
▽1回戦 福島4―1須賀川桐陽
【評】福島が序盤から小刻みに得点し、須賀川桐陽を下した。福島は一回2死一、二塁、赤岡の敵失を誘う一ゴロで先制。高野晟の2本の適時三塁打などで加点した。須賀川桐陽は四回2死二塁、伊藤の二塁打で1点を返したが打線がつながらなかった。
■11年ぶり歓喜の「春」 福島 1年赤岡、中軸の働き
春の県大会で11年ぶりに初戦を突破した福島ナイン。校歌を歌い終えるとガッツポーズをつくり、スタンドには歓喜の輪が広がった。矢部恭平監督は「失点を最小限で抑え、欲しい場面で1点を取ってくれた」と堅実な試合運びをした選手をねぎらった。
1年で5番の赤岡ら中軸が勝利をたぐり寄せた。赤岡は一回2死一、二塁、敵失を誘う一ゴロで先制点をもたらすと、三回の2打席目には適時二塁打を放つなど初戦で大仕事をやってのけた。
支部予選1、2回戦では体調不良でチームを離れていた。療養中でも軽めの筋トレなど調整を怠らなかった。初めての県大会に試合前は緊張していたが、指揮官から「1年生らしく思い切ってプレーしよう」と背中を押され、吹っ切れた。三塁手としても鋭い打球を好捕し、126球を投げ抜いた先発多田雅大をもり立てる「100点の出来」(矢部監督)だった。
2回戦は強力打線を誇る田村を迎え撃つ。赤岡は「失敗を恐れないで打ってチームに貢献したい」と先輩たちとともに難敵に打ち勝つ覚悟を示した。
▼須賀川桐陽・伊藤蒼史(四回に適時二塁打)やや低めの直球を振り抜き、得点できた。守りは安定していたが、夏の大会までに打撃の強化が欠かせないと感じた。