
全日本大学野球選手権第4日は12日、神宮球場で2回戦が行われ、東日本国際大(南東北)は東北福祉大(仙台六大学)と対戦し、0―4で敗れた。
▽2回戦
東北福祉大(仙台六大学)
003000001―4
000000000―0
東日本国際大(南東北)
(北)堀越、桜井頼―伊藤和
(日)阿字、谷地、岡本、永井―三井
【評】東日本国際大は東北福祉大に零封負けを喫し、初戦で姿を消した。三回、先発の阿字が3本の適時打を浴びて3点を失った。救援の谷地、岡本は粘りの投球を見せた。打線は好機であと一本が出ず、投手陣を援護できなかった。
■チャンスはあった
岡本幹成監督の話 「チャンスはあったが、相手の守備に阻まれる場面が多かった。不運な当たりも痛かった」
■谷地窮地しのぐ力投 「もう一度、この舞台に」
東日本国際大は好機をつくりながらも勝負どころで一本が出ず、初戦で姿を消した。三回途中から2番手で登板し無失点に抑えた谷地亮輔(4年・聖光学院高卒)=いわき市出身=は「夢見ていた舞台で投げることができて楽しかった」と汗を拭った。
先発阿字悠真(4年)が三回に3点を失い、なお一死満塁の大ピンチでマウンドを託された。大量点につながりかねない場面で「自分で流れを変えたい」と奮起。持ち味の緩急を生かした投球で後続を断ち切った。続投した五回に窮地を迎えたが気迫の投球でしのいだ。
聖光学院の夏の甲子園連続出場が止まった2021(令和3)年の県大会準々決勝。2番手で登板した谷地は八回に勝ち越しを許した。「野球の借りは野球でしか返せない」と大学進学を決意。ベンチ入りで数少ない地元選手となり、三本柱の一角に成長した。
日本一を目指した戦いは幕を閉じたが、9月からは秋季リーグ戦が控える。「もう一度この舞台に戻ってきてリベンジしたい」と前を向いた。