中村城跡(福島県相馬市)の堀が変色、水草が大量発生 市が撤去進める

2025/09/06 15:14

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中村城跡周辺の堀に大量発生している赤い水草
中村城跡周辺の堀に大量発生している赤い水草

 福島県相馬市の中村城跡周辺にある堀に今夏、アカウキクサ類とみられる水草が大量発生した。景観を損ねるほか、腐敗して悪臭を放つ可能性があるとして、市が撤去を進めている。

 堀には例年、ヒシやオオカナダモが発生しており、年に2回撤去していた。昨夏ごろから赤い水草が見られるようになったという。夏前は緑色で、これまで浮かんでいた水草と区別が付かないが、徐々に赤く色づいていく。

 今年は昨年より生息範囲が広がっている。市の担当者は「猛暑や水不足などが考えられるが、原因は特定できていない」として、調査を進めている。

 堀の水の流れをせき止め薬剤で枯らす方法などを検討しているが、生態系への悪影響や腐敗の可能性があることから、実行に移せていない。今年は例年通り、人の手で撤去していくという。中村城跡は歴史や観光の名所として親しまれている。市の担当者は「観光や生活環境に影響が出ないよう、解決策を模索していく」としている。

(相双版)