
福島信用金庫の取引先でつくる親睦団体「ふくしん会」の講演会は10日、福島市のウェディングエルティで開かれ、大相撲解説者の舞の海秀平さんがユーモアを交えながら現役時代を語った。
舞の海さんは1990(平成2)年5月、出羽海部屋に入門した。学生相撲の実績が評価され、幕下付け出しで初土俵に上がると翌年に幕内入り。小柄ながら小結まで上り詰め、1999年に引退した。「猫だまし」や「八艘飛び」など多彩な技を繰り出すため、「技のデパート」の異名を取った。
高校教師の内定を得ていたが、力士を目指したきっかけを紹介。新弟子検査合格までの苦労や、体格差が注目を集めたハワイ出身力士の曙、小錦との取り組みなどを振り返った。
14日に始まる大相撲秋場所(両国国技館)で、大関昇進に挑む福島市出身の関脇若隆景にも触れた。安治川部屋で若隆景の出稽古を見学しており、「良い仕上がり。体が張っている」と評価した。業界で評判という若隆景の稽古への姿勢、技術の高さにも触れた。約500人が傾聴した。
交流会も催され、舞の海さんを囲み、楽しい時間を過ごした。
(県北版)