福島県南相馬市 開放型サロン「んぐど」始まる 予約不要 世代を超えて楽しめる空間 気軽に立ち寄って

2025/09/12 16:22

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小高区で始まった開放型サロン「んぐど」
小高区で始まった開放型サロン「んぐど」

 福島県南相馬市小高区の住民らが交流する市社会福祉協議会の開放型サロン「んぐど」は5日、小高区福祉サービスセンターで始まった。10月末までの毎週金曜日、住民が自由に集い旧交を温めたり、新たな出会いにつなげたりする場にする。

 小高区は、東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示解除後の住民の減少や高齢化が課題になっている。一方、移住者が増えており地元住民との交流を求める声も上がっている。

 市社会福祉協議会は昨年11月、住民が気軽に集まることができるサロンを開設した。「んぐど」は相馬弁で「行こう」の意味。1カ月間、活動したところ延べ約40人が訪れ、会話やゲームを楽しむ姿が見られた。

 「もっと機会を増やしてほしい」との要望を受け、今年は2カ月間に増やした。センターの駐車場にテントと椅子、テーブルを用意し、自由に使えるようにしている。輪投げやオセロ、ゲーム機などを貸し出し、世代を超えて楽しめる空間にしている。屋外に設置することで、誰でも気軽に立ち寄れる雰囲気を出している。

 津波で自宅が被災し、原発事故で原町区への移住を余儀なくされた杉浦ヨネ子さん(81)は昨年から引き続き利用している。「懐かしい小高の友人と会えるのが楽しみ」と話している。

 「んぐど」の開設時間は午前10時から午後3時までで、予約は不要。問い合わせは小高区福祉サービスセンターへ。

(相双版)