
▽1回戦 光南7―6学法福島(延長12回タイブレーク)
今夏4強の光南と8強の学法福島の好カードとなった一戦は、光南が劇的なサヨナラ勝ちを収めた。公式戦初となるサヨナラ打で勝負を決めた高野優は「『何としてもつなぐ』との意識が最高の形になった」と白い歯を見せた。
延長十一回、無死一、二塁の守備で併殺を狙ったが捕球できず、2点を勝ち越された。「自分のミスを取り返したかった」。延長十二回2死一、二塁の絶好の場面で打席が回ってきた。2ストライクと追い込まれたが、外角のスライダーに執念で食らい付いた。打球は遊撃手の頭を越え、3時間を超える熱戦に終止符を打った。
県南支部予選では、背番号は14だった。帰宅後も打撃練習に励み、多い時には300回以上振り込んできた。努力が実を結び、今大会から背番号4を背負っている。「諦めない姿勢が最後の粘り強さにつながった」と胸を張る。
この日は自身も含め1年生が多く出場した。試合を通して17人がグラウンドに立ち、総力戦で勝ち切った。「次戦も気を引き締め、勝利をつかむ」と威勢良く語った。