福島市の福島県文化センター、来年9月再開館 来年1月から利用申請受け付け

2025/09/13 11:05

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 復旧工事のため昨年7月から休館していた福島市のとうほう・みんなの文化センター(福島県文化センター)は、来年9月1日に再開館する。12日、県と県文化振興財団が発表した。

 工期は来年6月30日までの予定。施設利用申請の受け付けは大ホール以外が来年1月15日から、大ホールが同2月18日から。受付会場や時間などの詳細は決まり次第、ホームページに掲載する。

 センターは2022(令和4)年3月の福島県沖地震で大ホールが利用できなくなった。客席天井の復旧・改修と併せて、老朽化が進む空調設備の改修工事のため昨年7月から休館。小ホールや展示スペースを含む全ての施設が使用できず、例年センターで開催していたイベントや展示会などに多くの影響があった。

 県内最大規模の美術公募展・県総合美術展覧会(県展)は今年、市内飯坂町のパルセいいざかで規模を縮小して開催された。運営委員長を務めた県美術家連盟の酒井昌之会長は「長い間不便な思いをし、各団体は県文化センターのありがたさを感じている。再開への期待は大きいだろう」と語る。来年の県展は開催場所や時期がまだ決まっていないが「良い形で迎えられるよう検討していきたい」としている。

 華道の各流派はセンターに代わる会場を模索して展示会を開いてきた。福島地区華道教授連合会の鈴木睦杯会長は「広い会場で、水が使えて、駐車場も十分にある施設は貴重」と再開を喜ぶ。大きな催しを開く際は数年前から計画を立てるといい、利用申請について「直前にしかできないとなると、予約が混み合い場所が取れない可能性がある。余裕を持って会場を確保できるようなシステムにしてほしい」と望んでいる。