
読書推進や文字・活字文化の振興に資する活動をたたえる第18回高橋松之助記念「文字・活字文化推進大賞」に福島県矢祭町が選ばれた。矢祭もったいない図書館を核に、読書を基盤とした豊かな人づくり、町づくりを長年取り組み続けた点などが高く評価された。福島県内では大熊町教委が受賞して以来、2度目。
町は全国から本の寄贈を受けて開設した「矢祭もったいない図書館」を中心に読書活動を推進している。2007(平成19)年に「読書の町矢祭宣言」、2021(令和3)年に「読書活動の推進に関する条例」を制定するなど町の重要施策として取り組んできた。
全国に先駆けて子ども司書制度を導入した。2023年度からは小学校の教育課程に子ども司書講座カリキュラムを組み込み全児童が子ども司書の認定を受けられるようにした。今年で17回を迎える「手づくり絵本コンクール」は毎年全国から数多くの応募があり、作品を披露する手づくり絵本コンサートは一大イベントとなっている。
佐川正一郎町長は「これまでの取り組みが評価されうれしく思う。今後も町を挙げて読書の大切さを伝えていきたい」と話した。