
福島県郡山市の太田西ノ内病院は、高画質化と撮影時間の短縮を実現した最新の磁気共鳴画像装置(MRI)を導入した。同タイプを採用した医療機関は県内2カ所目で、中通りでは初めて。11日、院内で安全祈念・稼働式が行われた。
人工知能(AI)などの活用で、従来の装置より解像度が最大60%向上した。撮影時間は最大50%の短縮。機器で検査中も映像や音楽を楽しめるほか、磁場をつくるコイルを冷却する液体ヘリウムの量も抑えられ、環境に優しい。
同院が所有するMRI2台のうち、1989(平成元)年から使用してきた1台を入れ替えた。10月上旬から本格的に運用する。
稼働式では関係者が安全を祈り、高橋皇基院長が稼働ボタンを押した。病院を運営する太田綜合病院の太田善雄理事長が「より高機能な医療を提供し、地域にとって価値のある存在を目指す」とあいさつした。
(郡山版)