
サーフィンの名所として知られる福島県南相馬市の北泉海岸近くにオープンした休憩所「海の納屋」に11日、福島市のデザイナーのアサノコウタさんと福島学院大の学生が手がけた看板が設置された。
「海の納屋」は神奈川県を拠点にIT関係の仕事をしている月橋紀子さんが、両親が住んでいた南相馬市での起業を志し、今年8月にオープンした。空き家になっていた農家の納屋を、サーフィンや海水浴客らが休憩できるように改築。キッチンカーを備え、軽食や飲み物を提供している。
起業準備のため東邦銀行が企画、運営する「ふくしまイノベーションプログラム」を受講した縁で、福島市のソーラーポストが土地を提供し、開店が実現した。
月橋さんの挑戦を応援しようと、ソーラーポストの尾形翔平専務がデザイナーのアサノさんに看板の製作を依頼した。福島学院大地域連携センターの茨木瞬副センター長、同大マネジメント学部の学生が取り付けに協力した。看板は立体的に波打つデザインで「Beach Na―Ya」の文字が切り抜かれている。
月橋さんは「サーフィン客だけでなく、地元の人もくつろげる場にしたい」と語る。看板製作をきっかけに、福島学院大の学生と交流を深め、一緒に南相馬の活性化に貢献することを期待している。
海の納屋の営業日などはインスグラムで紹介している。