
▽2回戦 日大東北8―6尚志
3時間を超える熱戦となった県中支部対決は、日大東北が尚志に打ち勝った。3安打2打点の活躍をした日大東北の下山颯斗は「チャンスの場面で、ようやく打てた」と胸をなで下ろした。
序盤に握られた主導権を奪い返し、2点リードで迎えた六回1死二、三塁、下山に打席が回った。18年ぶりに県中支部を制し、勢いに乗る尚志を相手に、少しでも点差を広げたい場面だった。「なんとしても食らい付く」。初球の浮いたスライダーを迷わず振り抜いた。手応え十分の打球は、左中間を破った。
今春の県大会は背番号6を着けたが、思うように結果を出すことができず、一時は先発から外された。悔しさを糧に、自分に合ったスイングを模索した。1日に700回以上の素振りをしたこともあったという。努力が実り、支部大会からスタメンに返り咲いた。
存在感を示した下山は「みんながつないでくれたおかげ。目標は東北大会出場だ。チーム全員で勝ちにいく」と闘志を燃やした。