
福島県は山形、新潟の両県と連携した広域周遊ルート構築に向け、在日台湾インフルエンサーやメディア関係者を招き、3県の魅力を紹介している。昨年世界遺産に登録された「佐渡島の金山」を軸に3県共通の特色である果物やラーメン、日本酒など食を発信してもらい、台湾からの誘客を図っていく。
広域周遊ルートをつくり、台湾直行便がある福島空港や新潟空港の利活用につなげる。在日台湾インフルエンサーの瓶顆[ぴんく]さん、ライターの邱[こ]文[こ]心[ろ]さんが8日から15日まで3県を旅している。福島県では14日、福島市飯坂町のまるせい果樹園で果物をふんだんに使ったパフェに舌鼓を打ち、会津若松市で酒蔵を見学した。15日はとら食堂で白河ラーメンを味わい、観光地を巡る予定。
瓶顆さんは「東京や大阪などが注目されがち。もっとたくさん素晴らしい場所があると伝えたい」と笑顔を見せた。邱文心さんは飯坂温泉や円盤餃子なども楽しんだといい、「地元の案内を受けなければ、分からないような魅力を知ることができた」と満足げだった。
旅の様子などをつづった記事や動画は10月下旬ごろ、交流サイト(SNS)などを通し、主に台湾向けに発信される予定。