
童謡詩人金子みすゞの詩に作曲し歌うシンガー・ソングライターちひろさんのコンサートは10月7日午後2時から、福島県の郡山市中央公民館で開かれる。ちひろさんの初のメジャーアルバムが近く発売される。コンサートは発売記念公演になる。
ちひろさんは東日本大震災発生後、被災地で支援コンサートを開いてきた。県内では2012(平成24)年から5年間、仮設住宅などで計35回催し、県民に寄り添った。2016年の公演中に熊本地震が起きた。「熊本を支援してあげて」―。熊本の被災者を思う県民の気持ちを受け止めた。2017年からはみすゞの詩を学ぶ市民団体「鈴と小鳥の会」が年1回、コンサートを企画している。
アルバム「Misuzu Songs―金子みすゞのうたがきこえる―」が9月24日、日本コロムビアからリリースされる。ちひろさんは「福島の方々とのご縁は大きな学びをいただいた人生の宝物。福島から記念公演をスタートすることは大きな喜びです」とコメントを寄せた。
郡山公演ではアルバムに収録した「大漁」「こだまでしょうか」「私と小鳥と鈴と」「明るい方へ」など、みすゞの詩を中心に12曲を披露する。チケットは全席自由で2千円。けんしん郡山文化センター、うすい百貨店5階プレイガイドなどで取り扱っている。
会長の佐藤容子さんは「きっと優しい気持ちになれます」とPRした。副会長の遠藤教夫さん、会計の草野佐代子さんが同席した。
(郡山版)