
福島県石川町の学法石川高サッカー部は今年で創部30周年を迎えた。当時立ち上げに関わった1期生が14日、30周年を記念して同部に新たな横断幕を寄贈し、今後のさらなる活躍を期待した。
学法石川高サッカー部は、前身となる愛好会が1994(平成6)年に発足し、翌1995年に正式に部活として認められた。1期生代表の曲山勝則さん(47)は「当時はたった一つのボールで練習をしていた」と当時を懐かしむ。
現在は部員100人を超える強豪校に成長し、県外から通う選手も多い。今季からはプリンスリーグ東北に昇格し、初出場した夏の全国高校総体(インターハイ)では、初戦で桐蔭学園(神奈川)に勝利して初の全国大会白星を挙げるなど着実に力を付けている。
創部30周年を記念して1期生は今回、横10メートル、縦2メートルの巨大な横断幕を寄贈。チームカラーの紫を基調に、「威風堂々」の文字が書かれている。この他、のぼり旗11本とユニホームを模した特製キーホルダー112個を贈った。
贈呈式を石川町の学法石川高サッカーフィールドで行い、1期生15人が訪れた。代表の曲山さんが「これからもOB・OGとして全力で応援し続ける」とあいさつした。主将のDF石野裕也選手(3年)が「今、自分たちがサッカーをできるのは1期生の方がいたから。感謝しながら次の試合に向かいたい」と感謝した。
(県南版)