
相馬署は19日、宮城県警と合同で広域緊急配備訓練を実施した。
福島県境をまたぐ凶悪事件に対し、迅速で的確な初期活動を行う目的。福島、宮城両県警の通信指令課、相馬、亘理両署などから約20人が参加した。宮城県亘理町の飲食店で強盗事件が発生し、犯人が車両で新地町に逃走する事案を想定した。
亘理町から新地町に車両が逃走する中、パトカーと宮城県警ヘリが追跡。犯人が新地町の埓浜防災緑地駐車場に逃げ込み、ナイフをかざして抵抗したが、両署員が確保した。迅速で正確な情報伝達や連携を訓練した。
小幡尚一署長は「匿流(匿名・流動型犯罪グループ)による県をまたいだ犯罪が多発している。日頃から警察の間で連携を強める必要がある」と訓練の意義を語った。
(相双版)