
▽3回戦 ふたば未来7-0只見(8回コールド)
【評】ふたば未来が只見に快勝した。ふたば未来は六回、吉田の右翼線への適時打などで一挙4得点。七回は高橋の中前打などで2点を奪うなど着実に加点した。投げては折笠、小林凌、平の3投手が継投し零封した。只見は二、三回に三塁まで走者を進めたが、本塁が遠かった。
ふたば未来の先発折笠源は6回無失点の好投で、チームを2年連続の秋8強に導いた。「ストライク先行でテンポ良く投げられた。役割を果たせた」と満足げに投球を振り返った。
制球を意識して内外に丁寧に投げ込んだ。切れのある直球を軸にしながら、110キロ台の手元で曲がるスライダーと球速差の大きいカーブを織り交ぜて相手打者のタイミングをずらし続けた。「仲間が打ってくれると信じていた。とにかく投球に集中した」。6回を被安打5に抑え、長打を一本も許さない見事な投球内容だった。
春の県大会では制球が定まらず、内野陣の控えとしてベンチ入りした。悔しさをかみしめ、投球フォームの改善に取り組んだ。特に、肩の開きが早く球がシュート回転する課題に向き合った。軸足を折らず、踏み出す位置を平行にして、何度も投げ込み正しい動きを体に覚えさせた。
地道な練習の成果は実り、先発を任せられるほどに成長した。「次は強豪の日大東北。全員野球で勝利をつかみ取る」と気を引き締めた。
▼只見・平野優翔(主将で2安打とチームをけん引)好機にあと一本が出ず、苦しい試合展開が続いた。悔しさをばねに、冬場はチーム全体の打撃力を上げていく。