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2025秋の高校野球 ニュース

福島県大会:試合速報

いわき光洋3年ぶり8強 松本7回11K無失点 2025秋季高校野球福島県大会(9月21日)

2025/09/22 10:00

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【いわき光洋―福島成蹊】毎回の11奪三振で4安打完封と好投したいわき光洋の松本
【いわき光洋―福島成蹊】毎回の11奪三振で4安打完封と好投したいわき光洋の松本

▽3回戦 いわき光洋9-0福島成蹊(7回コールド)

 【評】いわき光洋が好機を着実に生かし、福島成蹊を下した。いわき光洋は三回2死二、三塁から和田理、八島の連続適時打などで3点を先制。七回に八島の3点二塁打などで一挙5点を加えた。先発松本は毎回の11奪三振で完封。福島成蹊は五回を除いて走者を出したものの、4安打と打線がつながらなかった。


 いわき光洋は盤石の試合運びで3年ぶりの秋8強入りを果たした。7回を毎回の11奪三振の好投で勝利に導いた左腕の主戦松本翔は「まさか、無失点でコールド勝ちできるとは思わなかった。みんなのおかげ」と援護への感謝を口にした。

 切れの良いストレートとスライダーを軸に、夏の福島大会で8強に進んだ相手打線から三振の山を築いた。七回2死一塁から連続四球で塁を埋められても、後続を三振で仕留めた。コールド勝ちを決め、拳をぐっと握り締めて喜びを表現した。

 夏8強を懸けた福島大会の学法福島戦で左肘を負傷。負担を減らそうと投球フォームをセットポジションからワインドアップに変え、体に覚え込ませてきた。現在も通院中で万全とは言えないものの、1回戦は1回2奪三振、2回戦は5回9奪三振と試合のたびに復調の兆しを強くしている。

 現チームでの東北大会出場を入学時から目指してきた。4強まであと1勝とした背番号1は「緊張感を持ち、一球一球に全力を尽くす」と悲願達成への覚悟を示した。


 ▼福島成蹊・阿部斗真(一回に三塁打、四回から救援)打球は悪くなかったが、得点につながらずに残念だ。投手としては終盤に甘い球を打たれてしまった。