
▽3回戦 会津北嶺5-4二本松実
【評】会津北嶺が二本松実との点の取り合いを制した。会津北嶺は八回、中前打で出た新垣が二盗、敵失で三進。加藤の右犠飛で追い付いた。九回は2死一、三塁から井ノ川の中堅への適時打で勝ち越した。二本松実は七回に渡辺、鈴木の適時打などで3点を挙げ一時逆転したが、わずかに及ばなかった。
会津北嶺は一進一退の攻防の末、秋季県大会2年ぶりの8強に進んだ。九回2死一、三塁から勝ち越し打を放った井ノ川陽太は「ここで打たなきゃ、負けると思った」とバットでの貢献に安堵(あんど)した。
先発水村劉之介、2番手黒木翔太の両投手を捕手として支える一方、七回までの4打席は力みから、全て外野への飛球に倒れていた。九回の第5打席は緊張と疲労の中で迎えたが、勝負どころと気合を入れ直し、真ん中に入ったスライダーを中堅に運んだ。
直後の守りには、夏の福島大会2回戦・東日大昌平戦でバッテリーを組み、勝利した関根恒喜と臨んだ。互いへの信頼感を自信に変え、無安打で抑えて熱戦に終止符を打った。
準々決勝は、夏の準決勝で1点差で競り勝った学法石川と当たる。井ノ川は「厳しい相手だが、仲間全員で気持ちを高めて戦う」と闘志を燃やした。
▼二本松実・遠藤昊風(2安打を含め、全4打席で出塁)粘る気持ちが一歩及ばなかった。団結力を高め、劣勢を立て直せるチームづくりに主将として努める。