
国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ」は21日、滋賀県東近江市特設ロードコースで会期前競技の自転車を行い、男子B個人ロードレース(80・2キロ)で福島県の堀太鳳選手(学法石川高3年)が1時間58分47秒で優勝した。
男子Bは高校生が出場するレースで、出場した福島県勢は序盤から集団を作ってペースを維持。ゴール前のスプリントで堀が抜け出し、2位と2秒差の接戦を制した。
県勢ではこの他、沢田虹太郎(学法石川高3年)が1時間58分55秒で6位入賞した。
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悲願の全国初優勝を果たした。国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ」自転車競技の男子B個人ロードレース(80・2キロ)で、学法石川高3年の堀太鳳(17)がトップでフィニッシュ。優勝後、まず言葉にしたのは両親への感謝の思いだった。
香川県生まれ。自転車競技指導者でもある父芳彰さんが学法石川高出身で、技術や体力を磨くために高校入学と同時に福島県にやってきた。同級生で高校世代屈指の実力を持つ成田光志(3年)らと切磋琢磨し、今年の夏はイタリア遠征にも赴くなど着実に力を付けてきた。「両親の支援がなければ、ここまでできなかった」と話す。
国スポに懸ける思いも強かった。夏のインターハイでは本命のロードレースで落車も絡んで7位と本来の力を出し切れず。今回は平たんなコースで終盤のスプリント勝負が予想されたため、余力を残しながらの展開で、ゴール1キロ手前からスプリントをかけて2位を2秒差でかわし切った。
香川県から観戦に来ていた両親に結果で感謝を伝えた堀。22日からのトラック競技にも出場予定で、「トラックはロードほど得意じゃないけど、しっかり結果を出したい」と高校生活最後の大舞台を楽しむつもりだ。