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夏の再戦 学法石川リベンジ 主将の北川投打で躍動 2025秋季高校野球福島県大会 準々決勝(9月23日)

2025/09/24 12:30

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【会津北嶺―学法石川】投手としては6回を投げ被安打1、無失点と好投し、打者としては1安打2打点と活躍した学法石川の北川
【会津北嶺―学法石川】投手としては6回を投げ被安打1、無失点と好投し、打者としては1安打2打点と活躍した学法石川の北川
【会津北嶺―学法石川】4回裏、学石1死一、二塁、先制を許した直後にマウンドに集まる北嶺ナイン
【会津北嶺―学法石川】4回裏、学石1死一、二塁、先制を許した直後にマウンドに集まる北嶺ナイン

▽準々決勝 学法石川10-0会津北嶺(6回コールド)

 【評】学法石川は五回に打者10人で一挙6得点するなどコールドで会津北嶺を下した。四回、6番内藤の二塁への内野安打で先制。六回に代打村上の右前打で試合を決めた。先発北川は6回1安打無失点の快投。会津北嶺は一回2死二塁の好機を生かせなかった。


 学法石川は夏の準決勝で7―8と惜敗した会津北嶺を六回コールドで退けて雪辱を果たし、6年連続の準決勝進出を決めた。マウンドで6回1安打無失点と好投、バットでは2打点を挙げるなど投打で躍動した主将北川蒼は「夏は悔しい負け方をしたので勝てて良かった」と勝利の余韻に浸った。

 準々決勝の大舞台が公式戦初先発となった。春先から練習を続け、試合の中で「打者の芯を外す感覚をつかんだ」というカットボールを中心に組み立てた。二回以降は一本の安打も許さない圧倒的な投球を見せた。打っては五回の2死一、三塁では中越え2点二塁打を放ち、リードを広げた。

 一塁側スタンドには野球U18W杯日本代表の大栄利哉ら3年生が応援に駆け付けた。北嶺の投手陣の変化球の見極めなどの助言が北川ら新生学法石川の4強入りを後押しした。

 準決勝の聖光学院戦を前に「ピンチも多いとは思うが仲間と協力して勝つ」と決意を示した。


■夏準優勝の会津北嶺 ペース握れず

 夏準優勝と躍進した会津北嶺だったが、秋季県大会は初の4強に届かなかった。先発した主戦関根恒喜は「最後まで自分のペースで投げられなかった」と肩を落とした。三回までテンポ良い投球で失点0で切り抜けた。四回に先制を許し、五回は先頭打者に死球を与えるとリズムを乱し、1死も取れずマウンドを譲った。「冬に鍛え上げて乱れない投手になる」と来春での雪辱を誓った。