取引先と協力し初のフードドライブ 東邦銀行郡山卸町支店開設50周年事業 福島県郡山市

2025/09/24 16:52

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柳沼副会長に目録を手渡す磯谷支店長(右)
柳沼副会長に目録を手渡す磯谷支店長(右)

 福島県郡山市の東邦銀行郡山卸町支店は開設50周年記念事業として、余った食品を集めて寄付する「フードドライブ」を実施した。営業店単位での「フードドライブ」は行内初で、22日に飲食物、調味料など約千点を市社会福祉協議会に寄贈した。「地域企業の協力に感謝したい」。磯谷大支店長は半世紀で培われた地域との絆を実感している。

 8月18日から29日まで収集コーナーを設け、取引先約30社の従業員と行員らが飲料や菓子、カップ麺などを提供した。支店によると、呼び掛けの翌日に缶詰を持参してくれた企業や、今後もフードドライブを続けるなら協賛するという協力者もいたという。

 寄贈式は同協議会で行われ、磯谷支店長が柳沼英行常勤副会長に目録を手渡した。磯谷支店長は「地域貢献の目標を形にできてうれしい」とあいさつした。柳沼常勤副会長は「ありがたい善意や福祉の精神を広く役立てたい」と述べた。

 協議会は、こども食堂への配布や生活困窮者の自立支援などに活用する。

 東邦銀行はグループを挙げて国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成を目指している。鈴木孝典総合企画部副部長は「取引先と一緒になった取り組みを他の店舗にも広げたい」と語った。

(郡山版)