
「安達ケ原の鬼婆」たちが23日、福島県二本松市の安達ケ原ふるさと村に現れ、赤いマンジュシャゲが咲く園内を迫力満点の姿で練り歩いた。仮装イベント「鬼婆仮装大行列」で、鬼婆伝説にちなみ古里の歴史を伝承しながら、子どもから大人までが楽しんだ。
そらのまちマルシェ実行委員会の主催、ゆきしろ屋の共催。3回目の開催で約40人が鬼婆メークを施し、衣装を着けて参加した。怖いポーズやユーモラスなポーズをとりながら園内をパレードし、来園者を楽しませた。
いわき市の椎名知美さん(48)、上遠野知美さん(49)、福島市の藤岡岳之さん(48)のグループは初参加。仮装姿を写真撮影しながら「楽しかった。来年もぜひ参加したい」と笑顔を見せた。
手作り雑貨やグルメの出店が並んだ。にほんまつ民話を語ってみっ会の紺野雅子会長らが「安達ケ原の鬼婆」「夏無沼の大蛇」などの語りを披露した。
園内で第10回曼珠沙華まつりが開かれている。主催の安達ケ原ふるさと村の景観を良くする会によると、マンジュシャゲは約300万本が開花する見込み。23日現在で5分咲きほどで、週末にかけ満開になりそう。10月上旬頃までの期間中、入園者に1人300円の協力金をお願いしている。問い合わせは同会へ。