来年10月2日オープン 福島県大熊町に出店予定のマルト 開店時期を1年前倒し

2025/09/26 09:21

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 福島県大熊町が町内原地区に整備する商業施設に入るスーパーマーケットのマルトは、来年10月2日にオープンする見通しとなった。これまでは2027(令和9)年度中としていたが、町民の要望を踏まえ、開店時期を1年ほど前倒しした。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後、町内に立地する初のスーパーとなり、住民の買い物環境向上が期待される。25日、現地で工事安全祈願祭が行われた。

 店名は「マルト大熊店」。生鮮食品や総菜、日用品などを扱う。「くすりのマルト」を店内に併設し、医薬品もそろえる。100円ショップも置く。営業時間は午前9時から午後9時までの予定。今後、従業員を新規雇用する。商品の配達にも対応する計画だ。

 JR大野駅西側に整備された福島再生賃貸住宅の原住宅エリアや、大熊中央産業拠点に近接する町有地に店舗を構える。鉄骨平屋で延べ床面積は約3630平方メートル。売り場面積は約2040平方メートル。町は施設の設計を早めるなどして工期を短縮した。

 安全祈願祭では吉田淳町長がくわ入れし、「スーパーの立地は町内のにぎわいを加速度的に向上させる大きな要因になる」とあいさつした。店舗を運営するマルトグループホールディングス(本社・いわき市)の安島浩社長は「大熊の皆さんを幸せにしたい気持ちでいっぱい。地域の文化を理解し、新鮮でおいしい商品を末永く販売できる店をつくっていく」と決意した。