

美術団体・二科会が主催する第109回二科展のデザイン部で入選した福島県郡山市の国際アート&デザイン大学校の冨田楓さん(21)=グラフィックデザインマスター科3年=ら5人をたたえる表彰式は25日、同校で行われた。
二科展は日本3大絵画展の一つで、冨田さんらは特別テーマ・ポスター部門「日本の郷土料理~次世代に伝えたい大切な味」と自由テーマのイラスト部門に応募した。冨田さんは母親の故郷である会津若松市の郷土料理「こづゆ」などの写真を組み合わせた。母親や祖母との思い出の料理をよりおいしく見えるよう、色合いなどを工夫した。「これからも個性あふれる作品をつくりたい」と意気込んだ。
2024年4月から留学しているミャンマーのサンディ トゥザールウィンさん(23)=同2年=は準入選し、同校で初めての留学生受賞者となった。東北の郷土料理を調べ、「こづゆ」や「きりたんぽ」などの写真でレイアウトした。日本のアニメーションが好きで留学を決めたが、作画を通して日本の郷土料理にも興味を持つようになった。「初めての賞でうれしい。まだ食べたことはないので、食べてみたい」と笑顔を輝かせた。
冨田さんとサンディさん以外の受賞者は次の通り。
▽ポスター部門準入選=鎌田芽衣▽イラスト部門準入選=田崎紗花、菅野来妃沙
(郡山版)