
牧本小のPTA教育講演会は22日、福島県天栄村の同校で開かれた。元お笑い芸人で、自身を殺人犯とするデマをインターネット上で流されたスマイリーキクチさんが児童と保護者に交流サイト(SNS)との関わり方について理解を求めた。
5、6年生26人と保護者が参加した。スマイリーキクチさんは1999(平成11)年に「2ちゃんねる」で身に覚えのない殺人事件の犯人だと書き込まれ10年間、誹謗中傷や脅迫を受けてきた。現在はインターネット・ヒューマンライツ協会代表を務め、講演活動を通してSNSの危うさやトラブルへの対処法を伝えている。
スマイリーキクチさんは「SNS時代を生きる子どもたちと関わる大人たちへ」をテーマに講演。当時の体験を紹介しながら「『死ね』『消えろ』などの言葉は人の命を奪う刃物と同じ。言葉は自分や友達を励ますために使ってほしい」と説いた。「困ったら自分1人で悩まず、近所のおじさんでも誰でもいいから相談してほしい」と呼びかけた。
SNS上のトラブルの内容をスクリーンショットで撮影し、証拠として保存しておく大切さも訴えた。
(県南版)