
東京電力福島第1原発事故による避難区域が設定された12市町村の教職員を対象にした研修会は9月26日、福島県双葉町で開かれた。参加者が被災地の復興の現状を学び、少人数の利点を生かした指導方法に学びを深めた。
東日本大震災・原子力災害伝承館を見学し、津波で流された郵便ポストなどを見て回った。双葉町産業交流センターで、震災と原発事故の語り部から当時の経験談を聞いた。
双葉南・北小(双葉町)と小高中(南相馬市)、川内小中学園(川内村)の教職員が各校で展開している教育の内容を発表した。グループに分かれ、適切な指導法などを協議した。富山大の松本謙一名誉教授が「子どもの主体的な学びを支える」をテーマに講演した。
県教委の主催、福島イノベーション・コースト構想推進機構の共催。原発事故発生前と比べ、児童・生徒の人数が減少している被災地の教育向上につなげようと、毎年実施している。
(相双版)