
俳優・エッセイストの吉行和子さんが2日、肺炎のため亡くなった。90歳だった。所属事務所テアトル・ド・ポッシュが8日、公式サイトに訃報を掲載した。
【写真】2022年…NHK夜ドラ『つまらない住宅地のすべての家』に出演した吉行和子さん
「弊社所属の吉行和子が9月2日未明 肺炎のため 永眠いたしました 享年90 故人の遺志により 葬儀は近親者のみで執り行いました」と伝え、「ここに謹んでお知らせ申し上げますとともに 吉行和子が生前受け賜りましたご厚誼に深く御礼申し上げます」とつづった。
吉行さんは1935年8月9日生まれ、東京都出身。高校在学中に劇団民藝付属水品研究所へ入所し、57年に舞台『アンネの日記』でデビュー。69年に民藝を退団。その後、ドラマ・映画・舞台で多彩な役柄を演じ、著書も多数生んだ。
映画は『愛の亡霊』『おくりびと』、『家族はつらいよ』シリーズなど。ドラマでは、『3年B組金八先生』『ふぞろいの林檎たち』『ナースのお仕事』をはじめ、NHK連続テレビ小説『あぐり』『つばさ』『ごちそうさん』、大河ドラマ『樅ノ木は残った』『国盗り物語』『風と雲と虹と』などに出演。
最近では、テレビ東京でことし3月放送の開局60周年特別企画ドラマスペシャル『晴れたらいいね』にキャスティングされていた。
父は吉行エイスケさん、母は吉行あぐりさん、兄は吉行淳之介さん、妹は吉行理恵さん。母をモデルに朝ドラ『あぐり』が描かれた。