3・11メモリアルイベント

福島県主催の「3・11メモリアルイベント」は3月11日、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館で開かれました。

 震災と東京電力福島第一原発事故の復興支援に取り組んでいる福島県内の高校生3人が活動内容を発表しました。佐藤菜々香さん=原町高2年=は震災の記憶を言葉にできる最後の世代としての自覚をもって、「当時の状況などを語り継いでいきたい」と決意を新たにしました。小山田理奏子さん=白河高2年=は友人らと被災地の復興について学ぶゼミに所属し、富岡町や浪江町を巡った経験を話しました。星一瑠羽さん=田島高1年=は被災地を訪れた経験から風評被害を防いでいく大切さを語りました。

 福島県をたびたび訪れ、魅力を発信しているお笑い芸人のカンニング竹山さんは伝承館の高村昇館長と「震災12年の軌跡とこれから」をテーマに対談しました。

 竹山さんはロケ番組で培った技術を生かして「観光」で被災地の力になろうとした経験を説明し、訪問先で福島県民と交流した思い出を話しました。「福島を何度も訪れるうちに県民と仲良くなり、食や温泉などの魅力に気付いた。より多くの人に福島の現状を知ってもらい、訪れてもらいたい」と話しました。

 追悼イベントも催され、ピアノとフルートの生演奏のほか、追悼花火が打ち上げられ、犠牲者を悼むとともに、復興への祈りをささげました。

 

メモリアルイベントの様子は下記、採録紙面をご覧ください。