
原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、第1段階の文献調査が行われた北海道寿都町で、10月28日の町長選に立候補を表明した大串伸吾町議(41)が13日、記者会見を開き、第2段階の概要調査に反対する立場で選挙戦に臨むと明らかにした。現職片岡春雄町長(76)も7選を目指して出馬予定で、推進派と反対派の選挙戦となる。
町では概要調査に進む前に住民投票を行う条例があり、大串氏は「年度内に住民投票を実施し、国からの意見照会に備える」と述べた。結果が賛成多数になった場合でも、最終処分場の選定問題が全国的な議論に発展していなければ、国に対して「先に進めないと答える」と説明した。